今回、AIと漫画を活用した印税収入の取り組み方ついて、とても興味深いセミナーに参加してきましたので、その内容をシェアします。まずはその考え方、概要です。
新時代のルール変更 - AIはスキルの共有である
最初に力いっぱい声を大きくして言いたいのは、「AIとは知性の共有である」という概念です。
人類の革命は以下の順で進んできました:
- 農業革命(食料の共有)
- 産業革命(力の共有)
- 情報革命(知識の共有)
- AI革命(知性・スキルの共有)
これまでのビジネスではスキルの有無が成功の鍵を握っていましたが、AI時代ではそのルールが大きく変わってきました。
今は、高いスキルを持つAIをいかに活用できるかがとても重要になってきています。
印税収入の魅力
印税収入は「お金の王様」です。その理由として以下が挙げられます:
- 24時間365日、働き続けることができる
- ストレスフリーな収入源である
- 継続的な収入が得られる
- 初期投資が少なく、在庫リスクもない
ゴーストライターの視点から見たAIの可能性
わたしは長年ゴーストライターとして活動してきました。様々な分野の文章を書き、多くのクライアントの「声」を代弁してきたこの経験から、このセミナーの内容に強く共感しました。
実は、ゴーストライターの仕事というのは、まさに「スキルの共有」そのものだったからです。
例えば、経営者の方の本を書くとき、わたしたちは以下のようなプロセスを踏んでいました:
- クライアントの持つ専門知識や経験を丁寧にヒアリング
- その内容を読者にわかりやすく整理・構成
- 適切な文章力で読みやすい形に加工
つまり、「文章を書くスキル」と「専門知識」を組み合わせて価値を生み出していたのです。
AIの時代になって、この構図がさらに進化しました。AIが持つ高度な文章力や表現力を活用することで、より効率的に、より質の高いコンテンツを作れるようになっています。
これは、まさに講師が言う「スキルの共有」の本質を表していると感じました。
AIを活用した漫画制作の実例
講師自身、以下のような興味深い実例を示してくれました:
- 競馬の知識がなくても、AIを活用して「漫画でわかる競馬入門」を出版
- チャットGPTの解説本を、AIを使って制作
- 様々なテーマの「漫画でわかる」シリーズを展開
重要なのは、講師自身が「絵を描くスキルがない」と明言していた点です。
それでも、AIを適切に活用することで、これらの本を制作し、印税収入を得ることに成功しているそうです。
成功のための重要なマインドセット
特に印象的だったのは、以下のような成功のための考え方です:
やってはいけないこと
- 「自分が好きだから」という理由だけで本を出版する
- 「自分ができそうだから」という理由だけで企画を選ぶ
やるべきこと
- Amazonのユーザーが求めているものを分析する
- リサーチに基づいて企画を立てる
- AIの特性を理解し、適切に活用する
売れやすい4つのジャンル
講師によると、以下の4つのジャンルは特に売れやすいとのことです:
- お金関係の本
- 人間関係(特に異性関係)に関する本
- 健康関係の本
- 日常のネタ(都市伝説など)
実践のためのステップ
- Amazonアカウントを用意する(通常の買い物用アカウントで可能)
- KDP(Kindle Direct Publishing)に登録する
- 企画をリサーチする
- AIを活用してコンテンツを作成する
- 出版・販売する
ゴーストライターからAIライターへの進化
このセミナーを通じて、わたし自身のゴーストライター経験が、まさにAI時代への架け橋になっていることを実感しました。
長年の経験で培った「他者の意図を理解し、適切な形で表現する」というスキルは、AIとの協業でさらに大きな可能性を秘めています。
今後のコンテンツ制作は、「クライアントの意図」「AIの能力」「人間の編集力」という3つの要素を組み合わせることで、より質の高いものが作れるようになるでしょう。
例えば、専門書の執筆では、クライアントのコアとなる知見をAIの豊富な知識ベースで補強し、人間である私たちがストーリー性や感情面での調整を行う。そんな新しい制作フローが確立されつつあります。
特に印象的なのは、AIを「代替物」ではなく「共創のパートナー」として捉える視点です。わたしたちゴーストライターは、すでに「他者の声を借りて価値を生み出す」というスキルを持っています。この経験は、AIとの協業においても大きな強みになるはずです。
まとめ
AIの時代において、従来のような「スキルを身につける」というアプローチから、「AIのスキルを活用する」というアプローチへの転換が求められています。特に印税収入の分野では、AIを活用することで、これまでならば難しかった漫画制作なども可能になってきています。
重要なのは、「できない」と諦めるのではなく、新しいツールをどう活用するかという視点を持つことです。
そして、コツコツと継続することで、徐々に成果を積み上げていくという姿勢が大切なのだと思いました。