はじめに
「動画が溜まってきて何から見れば良いのか分からない」「初めての人は何から始めたらいい?」「動画を見るのがちょっと億劫...」
メルマガに興味はあるけれど、なかなか最初の一歩が踏み出せない。
「最初にやるべきこと」をピックアップして解説した特別編です。
今回は、メルマガ配信を始めるために必要な3つの準備と、読まれるメルマガにするための基本ルールを中心に、初心者でもすぐに実践できる内容をお届けします。
なぜ今、メルマガなのか?
時代の流れとメルマガの普遍性
現在、生成AIがトレンドとなり、メルマガは一見時代遅れに見えるかもしれません。しかし、柴田氏は次のように語ります:
「メルマガは、より普遍的なもの。ビジネスにおいては原則的なものであると確信しています」
特に重要なのは、何が起きても収入が途絶えない仕組みを作ること。コロナ禍のような予測不能な事態が起きても、Web上に仕組みを持っていた人は強かったのです。
メルマガを始めるための3つのステップ
ステップ1:目的を決める(ゴールの設定)
なぜ多くの人がメルマガを始められないのか?
- ゴールが遠すぎる・最初から大きな結果を求めてしまう
- 利益につながるイメージができない
具体的なゴール設定の例:
1年後の目標例
- メルマガからの売上を100万円にする
- 税込33万円の商品を3件成約すれば達成可能
3年後の目標例
- 集客と営業の労力を1/3にする
- 月6回の交流会を月2回に減らす
- 毎月16時間の時間削減+エネルギー節約
半年後の目標例
- 既存顧客へのフォロー商品・アップセルを3件成約
ステップ2:ツールを選ぶ(配信スタンドの選定)
主要なメルマガ配信スタンド:
- マイスピー(推奨)
- オレンジメール
- ブラストメール
- ベンチマーク
- メールチンプ
無料で使える配信スタンドと制限:
- オレンジメール:100名まで
- ベンチマーク:月3,500通まで
- メールチンプ:月1,000通まで
配信スタンドを選ぶ際の9つの判断指標:
- HTMLメール対応
- 開封率の測定が可能
- 画像挿入や文字装飾ができる
- 効果測定機能
- 開封率、クリック率、解除率の測定
- ステップメール機能
- 登録後、決まったタイミングで自動配信
- セグメント配信
- 読者をグループ分けして適切な配信
- 迷惑メール対策
- SPF、DKIM、DMARC設定
- エラーカウント機能
- 届かなかったメールの自動管理
- VPS(仮想専用サーバー)
- 他の利用者の影響を受けない専用環境
- 配信数の上限
- 料金体系の確認
- 決済連携機能
- PayPal、Stripe等との連携
ステップ3:リストの受け皿を作る
1. 登録フォームの作成
- メールアドレスのみのシンプル版
- 名前+メールアドレスの標準版
2. LP(ランディングページ)の作成
作成ツールの選択肢:
- WordPress:月額1,000円程度(レンタルサーバー代)
- ペライチ:無料から利用可能
- Canva:デザインツール
- V0:AI活用ツール
WordPressでの作成手順:
- レンタルサーバー契約(Xサーバー等)
- ドメイン取得(年間1,500円程度)
- WordPressインストール
- テーマ選定(無料テーマ多数)
- ランディングページ作成
3. 登録特典の準備
効果的な登録特典の種類:
- PDFテキスト資料
- 動画・音声コンテンツ
- 割引クーポン
- 無料コミュニティへの招待
- 診断・アンケート
特典作成の7つのポイント:
- ターゲットの「今すぐ知りたいこと」にフォーカス
- 小さな成果を実感できる内容
- 今しか手に入らない感を演出
- すぐに受け取れる形式
- 登録のハードルを低くする
- 他と差別化する
- メルマガの配信内容と関連性を持たせる
最初の一通を送る前に整えておきたい3つのこと
1. ペルソナを決める
誰に向けて書くのかを明確にする
2. コンテンツの方向性・テーマを決める
お客様が欲しがっているものに合わせる
3. 読者との関係性・距離感を決める
- 高い位置の「先生」
- 対等な関係
- ちょっと先を進んでいる人(柴田氏推奨)
読まれるメルマガにするための5つの基本ルール
1. 件名で9割決まると意識する
分かりやすく、読みたくなる件名を考える
2. 1通1テーマでシンプルに書く
複数のテーマを詰め込まない
3. 自分ごと化できる内容にする
具体的な工夫:
- 読者の「あるある」を取り上げる
- 質問や問いかけを入れる
- ストーリーにする
- 読者の未来像を見せる
- 小さなアクションを提案する
4. 読みやすい文章の工夫をする
文章を読みやすくする技術:
- 改行を入れる
- 箇条書きを使う
- 専門用語を避ける
- 最初に結論を書く
- 数字や具体的なデータを入れる
5. 適切な頻度を守る
推奨される配信頻度:
- 理想:週3回〜毎日
- 現実的:週1回
- 最低限:月2〜3回
情報発信の6つのポイント
- 得られるメリットを強調
- 登録・参加・購入するとどうなるかイメージしやすく
- 短時間でできることを強調
- すぐに結果が欲しい読者のニーズに応える
- 読者の共感を得る
- 自分の悩みを解決してくれると思ってもらう
- 信頼性を示す
- 実績、口コミ、実際の結果を示す
- 行動を促す
- 緊急性・希少性を活用
- CTA(Call to Action)の工夫
- ボタンの配置、言葉、デザインを最適化
信頼関係構築のスパイラルアップ
メルマガの本質は「信頼関係の構築」です。以下のような循環を作ることが重要:
- メルマガ配信
- ヒアリング(無料相談等でニーズ把握)
- 商品開発・ブラッシュアップ
- セミナー開催
- 個別相談
- 成約
- インタビュー・感想収集
- 1に戻る(より強い信頼関係で)
この循環により、「あなただから」と言ってもらえる関係性を構築できます。
メルマガ集客の方法
集客経路の例:
- ビジネス交流会
- ブログ
- 音声配信
- 広告
- 書籍
- SNS(Twitter/X、Instagram)
- イベント
- YouTube(特に効果的)
- 紹介
ポイント:自分が続けられる方法を選び、徐々に経路を増やしていく
まとめ:今すぐできる最初の一歩
メルマガは「ビジネスの総合戦闘力が爆上がりする」ツールです。最初は難しく感じるかもしれませんが、始めてみることで:
- ライティング力が向上
- マーケティング思考が身につく
- 顧客理解が深まる
- ビジネスの安定性が増す
今日からできるアクション:
- 目標を具体的に書き出す(1年後の売上目標等)
- 配信スタンドを1つ選ぶ
- 簡単な登録フォームを作る
- 登録特典のアイデアを3つ書き出す
- ペルソナ(理想の読者像)を決める
完璧を求めず、まずは一歩を踏み出すこと。それが、安定したビジネスを構築する第一歩となります。